WOLF-孤独のその先-





「そんなお前の言葉に、救われたような気がした」





……キョウヤがあの時、そんな事を思ってたなんて知らなかった。






「周りには如月組ってだけで近づいて来る奴らばかりだ。地位や名誉目当てでな…それか俺を恐れるかのどちらかだ」





「…………そうなんだね…」





そう小さく呟く私に、やっぱりキョウヤは少し切なそうな顔を見せる





「けどお前は違う、俺の事を何も知らないのに助けてくれた」






それはきっとあの時の事。
キョウヤが血塗れで倒れていた日のこと。





「俺が如月組だとしっても恐れないで変わらず側にいてくれた」





「だってキョウヤはキョウヤだし…変わらないよ」




キョウヤはキョウヤだ。
如月組である前に、ただの如月キョウヤという人間だ。





斜め前に座るキョウヤに視線を移すと、その瞳は優しげに細められ小さく笑う。