相変わらずゴージャスで高級感のただようマンション。
あの日、初めて来た時はキョウヤの事など何にも知らなくて何故こんなにも高価そうなマンションに住んでるのか疑問に思った事を思い出す。
「早く来い」
先にエレベーターに乗り込んでいたキョウヤに少し優しく言われ小走りでエレベーターへと乗り込む。
あの時の私は、いつも夜で暴れまくっていた男がこんなにも私のすぐ隣で私の名前を呼び私を待っているなんて思いもしなかった。
「お前いつも歩くの遅すぎ」
「キョウヤが早いんだよ」
「そうか?」
この驚くほど綺麗な顔が私に向けられ、優しく口角を上げるようにしてグレーの瞳が私を写すなんて思ってもみなかった



