「出せ」 「はい」 キョウヤの低い声が車内に響き、それに運転手が返事をする。 一体どこに行くつもりなのか、いきなりどうしたというのか ただ無言で隣に座るキョウヤを横目で見るけれど、その表情からは何を考えているかなんて見て取れない。 何だかどこに行くのかとワザワザ聞く雰囲気でもなく、しらける車内からただ外の煌めく街並みを見つめるしかなくて 久々に感じるキョウヤの存在に身体の右半分は麻痺してるような感覚さえした。