「ナオちゃん、久しぶり」 聞こえてきたのは前方の助手席から。 そこにいたのはやはり久々に会ったチヒロさんだった。 「こんばんは」 こちらへと振り向くチヒロさんに挨拶をしていると、ミラー越しに運転席に座る男の人と目が合い無言のままお辞儀をされたからそれに頭を下げる。 これもキョウヤの仕事関係の人なのだろうか 顔はよく見えないものの、その雰囲気はどこか普通じゃない。この男も夜の空気に身を包んでいる。