いつも通りお店の片付けをして、少し急ぎ気味に着替えを済ませるとスグルさんに挨拶をして小走りするようにお店を出た。
外に出た瞬間ブワッと冷たい空気が身体中にまとわりつく。
お店から少し離れた電柱の近くに止められた黒い車。
窓ガラスはフルスモークで何も見えないけれど、私に気がついたのかその後部座席のドアがゆっくりと開けられる
中から降りて来たのはキョウヤ。
黒いスーツに身を包み、恐ろしいほど夜が似合う男。
何故後部座席から降りて来たのか不思議に思いながらも、一度車から降りたキョウヤは私に後ろへ座るよう言うとその後に自分も隣へと乗り込んできた。



