WOLF-孤独のその先-




「キョウヤ…あの、お誕生日おめでとう」



「これ、お前が作ったのか?」



少し驚いたように、だけど何処か嬉しそうに笑うキョウヤ。




「うん…スグルさんに手伝ってもらって」




誕生日プレゼントはいらないと言われたから、何が良いかと考えたらこれが思いついた。



キョウヤの前にはワンプレートの小さなケーキ。スグルさんに手伝ってもらって作ったものだ。




「すげェ嬉しい」




まさかキョウヤからそんな言葉かもらえるなんて思ってなかった。だってお祝いだってしてもらいたく無さそうだったし…



「ありがとう」




その声はあまりに甘美で思わずケーキを持つ私の手が震える