鎖…
スグルさんはキョウヤが鎖で縛られていると言った。
それがどういう意味なのか私には分からない。
だけれどそのスグルさんの表情は冗談なんか言っているようには思えなくて、そんなスグルさんの瞳を私はただ見つめ返す事しか出来なかった。
「主役連れてきましたよー」
そんなチヒロさんの声が店内に響いたのはスグルさんとの話を終えて1時間ほどしたころ。
「おう、お疲れ」
声をかけるスグルさんに続いてカウンターから顔を向けると、チヒロさんの後ろにはやはり今日もスーツ姿のキョウヤがいた。
そのシルエットはスーツによって脚の長いキョウヤをさらにスタイル良く見せる。
そういえば私…どんな顔をしてキョウヤに会ったらいいの…



