「ねぇ、スグルさん」 「どうした?」 お店の後片付けをしながら小さく声を出す私に、少し首を傾げる。 「男の人が会いたいって言ってきたら、それはどんな時ですか」 そんな私の質問が予想外だったのか少し驚いたようにしたスグルさんは優しく目を細めて言う。 「男に言われたの?」 「はい…でも、冗談かもしれないし。とくに考えずに言ったのかもしれないし」 キュッキュッと音を立てながらグラスを履く手を動かす。 「ナオちゃん、男ってのはずるい生き物だ」 ずるい生き物…?