「…梶君」




「こんな時間にどうしたの?一人?」





梶君はその男の子達から離れ私の方へと近づいてくる




「うん、一人だよ」



さきほど梶君と一緒にいた人達に少し顔を向けると、金髪やら着崩した制服やらの格好をしていて、だけどあの空き教室にいつもいるメンバーではない。




それにしても意外だった、てっきり梶君は女の子とクリスマスを過ごしていそうなのに…




「何してたの?」



「え?」




「こんな時間に一人で何してたの?」




そう聞いてくるくせに梶君は片手で携帯を操作していて、しまいには何処かに電話を掛け出して「すぐ来いよ」とか何とか電話の相手に言って早々と電話を切った。




「それで、何してたの?」



何をそこまで私の行動が気になるのか、何してたのかをやたら知りたがる梶君