WOLF-孤独のその先-




なんだろう?

首をかしげるようにして背の高いキョウヤを見上げると、そのまま掴んだ手を握り締めながら歩き出した。



え?何?いきなりどうしたの?




それよりも



「チヒロさんは良いの?」




グイグイと私を引っ張るキョウヤは一体どこに行くつもりなのか、後ろ向きに振り返るとチヒロさんは何故か笑顔でこっちに手を振っている。




どうやらチヒロさんの事は置いていって良いらしい…



それよりもキョウヤはいきなりどうしたというのだろう。




コツコツと革靴の音を立てながら早足で歩くキョウヤに私は小走りでついて行くのがやっとで、



そんな私達を見た周りの女の子達はやっぱりキョウヤを指差してキャーキャー言っている。



まぁこんな男前さんがスーツを着ていたらキャーキャー言いたくもなるよね。