WOLF-孤独のその先-



ソウと別れてすぐ、家に帰るかこのままいつもの場所へと行こうか考えていると




「ナオちゃん」




こんな優しい声で私の名前を呼ぶ人なんて一人しかいない




「チヒロさん」




呼ばれた方へ振り返った先には
チヒロさん…と、キョウヤの姿。



こんな時間に二人が繁華街にいるところなんて初めて見た気がする。



「学校の帰り?」そう聞いてくるチヒロさんはいつもの 私服姿じゃなくてスーツだ。



その少し後ろにいるキョウヤもスーツ姿。



二人とも恐ろしいくらいスーツが似合っていて、周りの女性たちの視線を釘付けにしているのが分かる。




「買い物してました」