誰だと言われても…
こっちこそあたな誰?と聴きたい。
「ナオ」
ただそれだけを答える私に男は綺麗に整えられた眉を少し釣り上げてピクリと動かした。
「そういう事を聞いてるんじゃねぇ!キョウヤの何なんだよって聞いてんだ」
キョウヤの?何なんだ…?
そんな事を聞かれても私とキョウヤの関係は曖昧で、友達なのかと聞かれたら友達のような気もするしそうじゃない気もする。
まぁあえて確かな事を言えば
「ご飯仲間?」
「ご…ご飯仲間?」
だってキョウヤとは遊ぶわけでもなく会話をするわけでもなく、ただ毎日夕食を共にしているだけの不思議な関係だ。
「あ、あとは命の恩人」
以前も口にしたような言葉をまた口にする。



