「飯、食ってねぇだろ」
私の座るソファーの前へドカンと大きな音を立ててキョウヤは腰をかけると、私の膝小僧を見ながらそう言ってくる。
「まだ…」
時刻は9時半、いつもならキョウヤとチヒロさんのバーでご飯を食べている時間。
でも今日はキョウヤが喧嘩をしていたからもちろんご飯はまだ食べていなくて
「出前でいいか」
別にキョウヤに会う前は、夜ご飯なんてほとんど食べていなかった。だから今日食べていない事に対して特に何とも思わなくて
「別にいらないよ」と答えたのに、キョウヤは無言でそのまま何処かへと電話をかけ始めた



