周りからは「あいつキョウヤさんを叩くなんて殺されるぞ!」「信じらんねぇ!」なんて声が聞こえてくる。
私、殺されるの…?
まぁでも確かに、あれだけ人をボコボコに殴り散らしてたんだ。いきなり頬を引っ叩いた私をキョウヤがムカついてやり返してこない可能性はゼロじゃない。
だけどそんな周りの声とは反対に、キョウヤは血で染めた拳を下ろす。
「喧嘩しない方が良いって言ったじゃん」
さっきまであんなに荒れ狂うっていたのに、そんな私の言葉にキョウヤは驚いた表情をした後「フッ」と小さく笑うと
「……あぁ、そうだったな」
少しだけバツが悪そうに呟いた。



