君のいた席

解答を写しながらも、佐伯と先輩たちの
会話に耳をそばだてる。

「お前最近、部活サボっとるやんか。
何しよるん?」

へー、佐伯ってサッカー部なんだ。
知らんかった。
その割には色白だな。

「すんません。
行きます、行きます、マジで」

「マジで来いよな」

彼は席に戻って来ると、準備を始めた。

「そういうワケだから、オレ行くわ」

はい?
私のこと見捨てて行くのー!?
ひどくない?
大体、このノリは何なんだ?

「答案用紙は貸しとくけん。
そいじゃ、またな!」

それだけ言うと、彼はさっさと行ってしまった。