君のいた席


放課後、漢字テストが戻って来た。

よし、今日も余裕で安定の満点!


「っう~わ、マジかよ!
皆川、漢字テスト見せて」

そう言って、佐伯は私の漢字テストを取り上げた。

「はぁ~?満点とかマジすげーし!」

彼の漢字テストを覗いてみると・・・

40点!
まあ、全然勉強してなかったにしては
いい方だね。


『本っ当に勉強してなかったんだね。
漢字なんてさ、覚えるだけじゃん』

「だから、それが難しいっつーの!
皆川みたいに漢字得意な奴はいいかも
しれんけど、オレみたいに漢字嫌いな
奴には宇宙人の言葉みてーにしか見えん」

へー
私に言わせれば、漢字ほど簡単で
おもしろいものはないと思うけど。


彼は解答を写し終わると、「サンキュ」と言って私の机の上に漢字テストをヒラリと置いた。