君のいた席


期末テストが近づいて来た11月下旬。
いつもに増して小テストが増えた。

生徒たちは小テストに向けて、出題範囲の内容を必死に頭に叩き込んでる。
時折苦し紛れの声が聞こえる。静かな教室。


「永沢ちゃん、ノート見せてー」

佐伯の声が響く。
また始まった。

「え、ちょっと!」

佐伯が有無をいわせず、嫌がる美優の
ノートをかっぱらう。

「これで助かるわー」

席に座ってるだけで授業をまじめに受けず、いつも人のノートを写してばかり。
でも、そこまで成績が悪いわけではない。まあ、良いかどうかもあやしいけど。