君のいた席

「オレ、19~」

佐伯が大声で叫んでるのが聞こえた。
誰も聞いてないのに。
私も何となく何か言ってるなー、
程度に聞き流した。
シカトされてもめげずに続ける佐伯。

「23、だれ~?」

19...23
ん?23?
23て私じゃん。

となりは佐伯。
イヤな奴がとなりじゃなくて良かった!


「じゃぁ、移動はHR終わった後で
自分たちでやっとけ。
じゃあ、終わるぞー」

放課後、みんなが一斉に移動を始めた。

「紗世、佐伯のとなり?
きっとうるさいよ、アイツ。
ドンマイ…」

新しい席に移動していると、
茜に憐れむようにそう言われた。
そんな言うほどじゃないと思うけど...
私は彼のこと嫌いではないから、
何とも思わなかった。

「おっす、23番て皆川?」

『うん、そうだけど』

「よろしく~」