「なんで、友達に?」
「面白いからっすよ。別に友達が一人増えようが餡子ちゃんにとっては変わらないっすよね?」
「変わります!」
「なんでっすか?あ、もしかして俺に惚れたとか?」
「ち、違います。友達いないから…です。」
「そうなんすか?へぇ、意外っすね。餡子ちゃん、友達多そうに見えるんすけどね。」
小学校、中学校、高校でも私は勉強を頑張っていたから
少しでも親に褒めて欲しくて
私は勉強だけしかしなかった
友達なんて作ろうなんて思わなかった
けど、最近になって友達という存在が欲しいとでさえ思ってきた
ちょっとした息抜きに『恋愛小説』という小説を見た
何か苦しい時、何か迷ってる時、何か楽しい時
いつも友達が寄り添っている場面が多かった
それが羨ましく、憧れにも感じた
それに影響してか、普段買いもしない『恋愛小説』を次々と買い込んでしまった
いつしか、恋愛にまで夢見るようになった
「へぇ、そうしたら俺が餡子ちゃんの友達1号っすね。」
「いや、でも…友達なんて…っ、欲しくない…です…」
欲しいのを我慢して、強がって
本当は欲しい
友達になりたい
だけど、つい癖で思ってる事とは裏腹なことを言ってしまう


