迷惑をかけたくはない



「言わないんすか?まあ、別にいいすけど。俺には関係ないんで。」



ぱっと私から目を話して前を向いて運転した



「嬢ちゃん、あんた名前はなんていうんすか?」



「へ?」



「なーまーえー。名前っすよ。」



「…餡子。私、待屋餡子です。」



「餡子ちゃんねー。ちなみに俺は純林。ほら、呼んで。」



え、この人はいきなり何を言い出すの?



いきなり初対面の人に名前教えてとか、名前を呼んでなんか…



私はつい名前言ってしまったけども…



それに、男の人の名前なんて呼んだことない…



学校に男の子はいるけど、関わらないようにしてるし



「ほーら、名前言ってー。家に帰さないっすよ。」



外を見るともう家についてた



…けど、家の中はもう真っ暗。



私の部屋以外は…



「し、しゅ、しししし……、言えないです!」



だけど、この場にいるよりかは家に帰った方がまし



「えー。簡単っすよ。ほら、純林。はい、どうぞ言ってくださいっす。」



「……〜っ!む、無理です!」



「もしかして男の人とあんまり関わったことないんすかー?」



「…っ、は、はははい。」



「面白いっすねー。どうっすか?俺と友達になりやせんすか?」



な、なななんでこんな流れになっちゃうの?!



普通だったらならないってば!!



そう思っていても口には出しては言えない私