「それより、若。」
「なんだ?」
「若、女を送ってやるなんて珍しいですね。もしかして、惚れたんすか?」
「あぁ?んなことあるか。餓鬼には興味ない。面倒事を避けるためだ。」
こいつ、見たんところ学生って感じだ
俺は大人っぽい女がタイプ
こんな餓鬼っぽい女なんて眼中にない
ま、タイプがどうこうという話じゃない
ただ単にほっとけなかったから
不思議とそう思ってしまったんだ
「餓鬼って…。嬢ちゃん、何歳?」
「…っ、18歳です。」
組員がわらわらと俺の周りに集まってきた
それに怯えたのかこいつは俺の肩に顔を少し疼くめながらそう答えた
「若旦那の10コ下っすね。」
ドカッ
「うっせえな。個人情報をペラペラ話すんじゃねぇよ。」
「す、すいません!」
「にしても、嬢ちゃんなんであんなところにいたんですか?」
「散歩だとよ。」
俺は怯えるこいつの代わりにそう答えた
「散歩?なんでまたそんな…」
ほかの組員達も俺と同様に呆れていた
「…きっ、気分転換のために散歩に出掛けたのですが、つい道に迷ってしまって…」


