その番組をラジオ変わりにしながらスマホを開くとSNSに1件メッセージが残っていた。そのメッセージを開き読んでいると茉莉子の顔がだんだん雲っていった。
「明日、急に会議?あり得ない...。」
茉莉子の会社は誰もが知ってる食品メーカーの営業をしている為、会議は珍しくないのだが、茉莉子は会議の雰囲気が苦手で毎回憂鬱な気分になってしまう。
「まっ、仕方ないか。」
と呟いたのと同時に「お風呂が沸きました。」と機械音が部屋に響いた。
SNSに「了解」と打ち込み、立ち上がると「ピンポーン」と時間に相応しくないチャイムが鳴った。
「こんな時間に誰?」
と言い、インターフォンに近づき、モニターを見るも誰も映っていない。
「あれ?いたずらかな?」
と思っていると、再び「ピンポーン」とチャイムが鳴った。
「誰だろ?」
と思いつつ、玄関に向かい、( 最新のマンションだからセキュリティは大丈夫)と思いながら扉を開ける。
「どちら様ですか?」
と言った同時に「バン!」と大きな音が響いた。
「拳銃で撃たれたんだ。」
と茉莉子が思った時には倒れて動けなくなってしまった。