かごのいきもの



「えっと…、こんばんは。」


姉は声を聞くとはっと振り返り、
少しだけ頰を緩めた。


「久しぶりね。どうしたの?」


098との脱出計画を話すと姉も賛同してくれた。


「明後日 出航だから、
もうあんまり時間がないんだけど、
ごめんね、こんなギリギリに。」


「気にしないで。今度こそ逃げよう。」


リボンで隠れた姉の目に、
2年ぶりに希望の炎が宿ったように感じた。


「じゃ、明後日の2時前、私の部屋に来てね」

「わかった」



今度は私が姉を守る番だ。