「やーい田代!これでどうだ!!」



「虫さんいやぁぁぁ!!」



毛虫を背中に付けられたり、黒板消しを落とされたり。



私をいじめていたグループのリーダーは、今目の前にいる柳優之介だった。



「うそ……柳くん!?」



途中で転校して行方がわからなくなっていたけど、こんな形で再開するなんて……!!



大体、あの頃の柳くんとは違いすぎる。



タヌキのようなお腹はすっきり、くびれまでできて……何より顔だちが整い過ぎてる!!



「おいおい、人にそんな化け物を見るような目を向けるなよ」



「だって柳くん、昔と全然違って……」



「4年も経てば人は変わるもんだ」



そう、なのかな……



でも、タレ目や大きめの耳をみると、どこか柳くんの面影を感じなくもない。