と入ってきた王子。みんなうっとりしている。
「…ん?桐生女?」
どこかで聞いた名前だと思ったら、

ガタッ
隣の席の椅子がひかれた。
「よろしくね。神楽さん、音坂さん。桐生女です。」
と笑いかけてきてくれた。

「よろしく、桐生女君」
それだけ言ってあたしは舞と世間話をし始めた。