優梨はあたしのせいで泣いてる。

それだけはわかる。


「も、もう～優梨ったら!!あたしは大丈夫だよ?晃ﾁｬﾝには、興味ないから。もう関わらないよ!安心して」


偽の笑顔。
これを使ったのは何回目だろう。

でも、笑ってないとみんなに迷惑かける。


涙をぬぐって、アノ笑顔を見せる。



「違うっ、茉優、話を聞いて!!違うの…」



優梨は胸のあたりを押さえながら、何かを訴えようとしている。

でも、あたしは聞かない。




心なんて、捨てたから。