「うっ、ひっく…。んっ」


長い長い道のりに感じた。

ほんの1分もかからないのに。


「茉優!?なんで…!」



優梨は泣きながら家に入ってきたあたしを見て、固まっている。


でも、何秒後か。

何かに気付いてあたしを抱きしめた。



「優、梨??んっ、なんっで…?」


「ごめん!!茉優っ、ごめんなさい…」



あたしを抱きしめたまま泣き崩れた。


優梨が泣いているところなんて見たの、いつぶりだろう。

でも…、なんで泣いてるの?