「あーそうかよ。茉優は俺なんかどうでもいいもんな。じゃあな、もう関わんねぇよ」


晃チャンは急に冷たい目をして、あたしを睨んだ。


今までもこんな冷たい言葉をかけられたことはあったけど、その言葉の裏には優しい心があった。



でも、今の晃チャンはあたしに優しい心は見せていない。


耐えられなくなって、家に帰ろうとうつむいて早足で歩きだした。

公園の出口らへんにつくと、晃チャンに呼び止められた。



「茉優!!俺は…、俺はお前が好きだったんだよ!ふざけんな!!」



晃チャンは言い終わるなり公園の別の出口のほうに走って行った。




今日の晃チャンは変だ。
あたしは“好き”と言われた部分は気付かないふりをした。