晃チャンはカッコいい。
明るいブラウンの髪に、切れ長の目、整った顎のライン。


爽やかな笑顔で笑いかけられると、女子が恋に落ちるのもよくわかる。

まぁ、あたしはそもそも恋、というものがよくわからないが。



「じゃあ、茉優、優梨。勉強頑張って」

2年生のフロアに先について、晃チャンはあたし達に手を振って教室へ向かっていった。

そして、笑っているだけの優梨と、晃チャンの後ろ姿を見ながらキャアキャアいっている果帆。そしてあたしで教室に向かうことになった。


でも、しばらくすると、

「あっ!!茉優、先に教室行ってて!3年の田中センパイのとこ行ってくる!」

果帆は、3年のイケメンなセンパイを見つけて、走って行った。