「ただいま~!茉優、いる??」



どこかで、優梨の声がする。

どこだっけ?
あ、近づいてきてる。

今、あたしはどこにいる?


「もうっ、茉優見つけた!!何してるの?」


急に視界が明るくなった。
そうだ、あたし自分の部屋で布団にくるまってたんだ。


優梨は、あたしがくるまっていた布団を片手に、嬉しそうな顔をしていた。


「聞いて!報告があるんだ~」

「…わかった。優梨の部屋で待ってて」


晃チャンの話だよね…。

今は、晃チャンのこと考えたくない気分なんだけどな。

でも、大事な双子の恋愛だもん。
応援しなきゃね。


あたしは、布団をたたんで、向かい側の優梨の部屋に入った。