「さて、茉優ちゃん。俺らは、もう帰ろうか?」



昌平君はそういうと、カフェを出て行こうとした。


「えっ、ちょ!ちょっと待ってよ。なんで??」


昌平君ともっといたいってわけじゃないけど、あたし何か悪いことした?
してないもん。


「茉優ちゃん、今日は早く帰っていろいろ考えてみなよ。俺は、もう茉優ちゃんのこと諦めたよ。茉優ちゃんには、俺なんかより大事な好きな人がいる」


好きな人がいるって…。
あたしの好きな人だよ?

なんで他人にそんなこと言われなきゃいけないのよ!!


「もう、いい。帰るね。今日はありがと」


それだけ言って、あたしはカフェから足早に去った。