「晃貴さんは、自分のことをただの幼なじみだと思ってる。なんて思ってない??」

「はぁ???」


なんなの昌平君。
ただの幼なじみって、幼なじみじゃないの。

それ以上、あたしに何かあるわけないじゃない。


「やっぱりそう思ってるでしょ?俺からは伝えられないけど、少なくとも晃貴さんの、優梨ちゃんへの態度と茉優ちゃんへの態度は、違うよ。いい意味でね。よく見て考えてみてよ」



昌平君はそう言って、あたしに微笑むと優梨たちのほうに歩いていった。

何言うつもり!?
変なことじゃないよね?


なんて思っていると、優梨と晃チャンと一緒に戻ってきた。


「茉優~、今から別行動しない??」


優梨にしては、めずらしく高めのテンションだった。