「この子たちは、」
2人の女のセンパイに問い詰められ、晃チャンはゆっくりと口を開いた。
「俺の幼なじみたち。双子なんだよね」
晃チャンがこういうと、急に先輩たちはニコニコしだした。
まわりで見ていただけの先輩たちにも聞こえていたようだ。
「そうなんだ!!名前は?」
先輩の1人があたし達に初めて直接話しかけてきた。
だから返事しようとしたら、晃チャンに遮られた。
「こっちが優梨。中身までそのまんまカワイイ子。で、こっちが茉優。中身は優梨と正反対で、ガサツで男っぽいの」
「晃チャン~~!!!ひどっ」
思わずあたしは晃チャンに軽くつかみかかった。
「あれ?ほんとのことだろ」
とサラッとかわされてしまった。