げ。

気づいていなかったのはあたしだけ??



ふと、横を歩いている晃チャンを見ると、同級生らしい女子に挨拶されまくっていた。


「晃チャン、あのね、」

うわっ!!優梨、積極的になってる・・・。

なんと、同級生とお話し中の晃チャンの服を引っ張って、話しかけたのだ。



もちろん邪魔をされた先輩達は、あたしと優梨をにらんでる。


あたしは何もしてないです、センパイ。
顔が一緒だからまとめられているのだろうか。


「あれ~??晃貴クン、この双子チャン達誰??すっごいかわいいねぇ~」
「うわぁ、そっくり~!!まさか、カノジョ、なんて言わないよね」


怖い~!!!
1人のセンパイがあたし達の顔を覗き込みながら、顔をじっと見ている。

睨まれてる。可愛いとか明らかに嫌味だろう。