「そこでさ、優梨はいつもいっぱい告白されてるじゃん??でも、なんで1人もOKしたことないの??」
前々から思っていた疑問はこれだった。
優梨は一週間に1人は絶対告白されるというモテモテ女子だ。
なのに誰とも付き合ったことがないのだ。
いつも告白してきた男子に丁寧に断っている。
「それは・・・。好きな人がいる、から?かな」
しばらくして優梨が顔を赤らめながら小声でそう言った。
わが双子ながら、すごく可愛い。
こりゃモテるわけだ。
でも、好きな人がいるとは知らなかった。
「誰誰誰??あたし誰にも言わないから!」
あたしがこう問い詰めると、さらに顔を赤くしてぼそっと呟いた。
「・・・晃チャン」