「優梨ぃ~?ちょっといい??」


学校が終わり、帰宅したあたしは優梨の部屋をノックしていた。

「どうぞ??」

部屋の中から、落ち着いた優梨の声が聞こえた。



ドアを開けると、優梨は勉強しいていた。
しかも部屋がキレイ!!

あたしの部屋を同じ間取りなのに、こっちが断然女子の部屋だ。


「で、どうしたの?」

勉強を中断して、優梨はあたしの方を向いた。


「あ、あのね。今日、北見昌平っていう人に告白されたんだ」

「本当!?よかったね!茉優もとうとう彼氏持ちだ~」


話し始めてすぐ優梨は、あたしの手を握って喜んでくれた。

でも聞きたいのはその言葉じゃない。