「きた、きたみ?北見~、昌平だっけ」
「北見くんっ!?あの!?」
昌平君の名前を聞いて、イケメンハンター果帆が異常に食いついてきた。
あたしの方に身を乗り出している果帆の目は、キラキラと輝いている。
「あの、って??でも、たぶんその北見君だと思う・・・」
あんなチャラそうな人間絶対目立つだろう。
果帆が知っていてもおかしくない。
「ふっふ~ん、よーく聞きなさい!!」
果帆はイスから立ち上がり、ドヤ顔で話し始めた。
「北見昌平17歳。4月8日生まれ。バスケ部。ルックスは正統派でかなりモテそう。だが、中身はただの女好き。入学早々先輩、後輩問わずたくさんの女に囲まれている。でも、実は一度も告白したことはないの!!!」
ここで果帆は一息ついた。
そして、
「だからね、茉優。茉優は北見君に初めて告白された女子だよ」
「・・・・・・」

