どれぐらいここにいたのかわかんない。 でも、周りの様子からしてリレーがすでに始まっているみたいだった。 翔が行ってしまってからは、ボーッと座っていたから、時間が経っていたことに気がつかなかった。 行かなきゃ。 翔のところに。 翔はアンカーだから今行っても十分間に合う。 私は翔の走るレーンの近くまで急いで行った。 そこには那由がすでにいた。 「ちょっと萌愛!アンタどこで何してたのよ!?相沢がもうすぐ走るっていうのに」