風呂かあ。高速で湯上りのふゆみさんを想像してみた。ほんのり上気したふゆみさんの顔とかを。
だめだ。ヤバイって。そう思って、
「酔った体で風呂は、危ないかと……」
と言ってみたのだが、
「大丈夫だから。お願い……」
出たよ。ふゆみさんの"お願い"が。上目遣いで、しかも潤んだ瞳でそれを言われたら、抵抗するなんて出来るわけもなく、
「はい、いや、うん。すぐ用意するから待ってて。あ、その前に……」
チュッ……じゃなくて、ふゆみさんにコートを脱いでもらい、ハンガーに掛けて壁に吊るした。
「テレビでも見てて。おれ、着替えちゃうから」
「うん」
俺は急いで寝室でスウェットに着替え、風呂掃除を始めた。もしかしたら起こるかもしれない、ふゆみさんとのあれやこれやへの期待と、どうしても考えてしまう、顔も名前も知らないふゆみさんの彼氏への、罪悪感の板挟みを胸に……
だめだ。ヤバイって。そう思って、
「酔った体で風呂は、危ないかと……」
と言ってみたのだが、
「大丈夫だから。お願い……」
出たよ。ふゆみさんの"お願い"が。上目遣いで、しかも潤んだ瞳でそれを言われたら、抵抗するなんて出来るわけもなく、
「はい、いや、うん。すぐ用意するから待ってて。あ、その前に……」
チュッ……じゃなくて、ふゆみさんにコートを脱いでもらい、ハンガーに掛けて壁に吊るした。
「テレビでも見てて。おれ、着替えちゃうから」
「うん」
俺は急いで寝室でスウェットに着替え、風呂掃除を始めた。もしかしたら起こるかもしれない、ふゆみさんとのあれやこれやへの期待と、どうしても考えてしまう、顔も名前も知らないふゆみさんの彼氏への、罪悪感の板挟みを胸に……



