籠のなかの小鳥は

「お仲がよろしくないように見えるかもしれませんね。
ですが裏を返せば、含むところなく言いたいことを言える間柄とも申せます」


そうかもしれないが、いかんせんストレートすぎる二人だ。


この社会では、子どもは母方の実家(さと)で養育される。兄弟であっても、母親が違えばめったに顔を合わせることもない。
兄や弟という意識を持ちにくいのだろう。


蘇芳の母が太政大臣家の出なのに対し、昴の母は宮家の姫君だという。
その宮家は番(つがい)をもつ数少ない皇族であったため、血筋の純粋さでは誰にも勝ると見るものが多いようだ。

「家格、血統でいえば黒の宮様、ご権勢、財力は赤の宮様でございましょうか」


二人のあいだに散る火花が見えるようだ。