籠のなかの小鳥は

女性関係の華やかさは、小鳥の耳にもちらほらと聞こえてくる。

小鳥にはいつもふんわりと話しかけてくれるが、ただそれだけ。

いつも懐に入れているという龍の細工をほどこした横笛を、一度吹いてくれたことがあったくらいだ。


遠慮なく敵愾心をむき出しにする、蘇芳と昴。仲裁に入る珀斗。その横で、いつもうっすら笑んでいるような少年。

美しいがその音色のように、手をのばしても触れることのできない風流皇子。


「そこへもってゆきますと、黒の宮様は物堅いと申しますか———」

昴といえば、気になるのは蘇芳との関係だ。


「赤の宮様と黒の宮様・・・でございますか?」
かづらがゆっくりと目をしばたく。