籠のなかの小鳥は

ですぎたもの言いですけれど、と前置きして、
「青の宮様も———そういった面がおありに」


「まあ、なぜですか?」

青波(せいは)。
どこかたゆたうような、不思議な存在感をまとう少年。
四人の中では、いちばん若年の十六歳。同い年だ。

言われてみれば、裾を引いた(下襲というらしい)装束をまとっていることが多い。


「生まれながらの皇子様ではございませんでしょう」


青波の父は、親王として生まれたが、番(つがい)をもたなかった。
一生日陰の宮様として終わるよりも、臣下に降りて立身の道をと、皇籍を離れたのだ。

才を発揮し、栄えある官位にその身を昇せた。正妻に迎えたのは、遠からぬ縁の内親王。

そうして生まれたのが、青波だった。

においたつような気品と青みがかった瞳、そして番をもって生れいでた少年。