「それではいっそう人目を引きましょう。
元いた国では、徒歩(かち)で自由に外を出入りしていたという皇女には、今の宮中での暮らしは窮屈に感じられましょう」
どうしたものか、と珀斗が思案顔になる。
やああって、檜扇を膝におく。
「思いつくことがいくつかございます。
わたくしだけでは決めかねること。日を改めて、また参ります」
と告げた。
辞す二人に、手をついて深々と頭をさげる。肩に乗せたままの枢も、一緒にぴょこんと頭をさげた。
はたしてこれは、過ぎた願いだろうかと自問する。
自分の役目は———
元いた国では、徒歩(かち)で自由に外を出入りしていたという皇女には、今の宮中での暮らしは窮屈に感じられましょう」
どうしたものか、と珀斗が思案顔になる。
やああって、檜扇を膝におく。
「思いつくことがいくつかございます。
わたくしだけでは決めかねること。日を改めて、また参ります」
と告げた。
辞す二人に、手をついて深々と頭をさげる。肩に乗せたままの枢も、一緒にぴょこんと頭をさげた。
はたしてこれは、過ぎた願いだろうかと自問する。
自分の役目は———



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)