異界に渡った、番の一族———
神話の時代のことであるから、諸説あるが。
一族の勢力争いに敗れて追放されたとも、新たな地平を求めて渡っていったとも伝えられている。
女児が誕生しなくなったのは、一族が二つに分たれたこと故。
番の力を受け継ぐ末裔の少女を捜し出し、一族をふたたび一つに成し、大和国をしろしめるべし。
小鳥が祖母から教えられた話が、そこに重なる。
祖母は、枢の存在を知っていた。
他の人と同様、番を見ることはできなかったけれど、枢に気づき、そして受け入れてくれた唯一の人だった。
「わたしの大叔母さんも、番を持っていたからねぇ」と。
神話の時代のことであるから、諸説あるが。
一族の勢力争いに敗れて追放されたとも、新たな地平を求めて渡っていったとも伝えられている。
女児が誕生しなくなったのは、一族が二つに分たれたこと故。
番の力を受け継ぐ末裔の少女を捜し出し、一族をふたたび一つに成し、大和国をしろしめるべし。
小鳥が祖母から教えられた話が、そこに重なる。
祖母は、枢の存在を知っていた。
他の人と同様、番を見ることはできなかったけれど、枢に気づき、そして受け入れてくれた唯一の人だった。
「わたしの大叔母さんも、番を持っていたからねぇ」と。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)