籠のなかの小鳥は

年齢は、珀斗、蘇芳、昴、青波の順で一歳違い。御年十九から十六の四人の皇子。


毎年のように、番をもつ皇子が誕生したわけだから、「あの頃は毎日が祭賀のようでございましたよ」とかづらは懐かしむ。

かづらの年齢が気になるところだが、女性に年齢をきいてはいけないのは、どの世界でも共通らしい。

「第一皇子様はお立場がすっかりかすんでしまわれて、お気の毒でしたけどねえ」

今の帝は蘇芳と昴にとって、兄にあたるが、歳は二十ほども離れているという。
先帝の第一皇子にして、番をもつものとして生まれ、この上なくかしずかれていたものが。


「猩々(しょうじょう)という貧相な、あら失礼、猿の姿をした番をもっているんでございますけど。青龍、白虎、玄武、朱雀の四獣とくらべるべくもございません」


世人の関心は、次代の帝にあり、自分はつなぎにすぎない。