籠のなかの小鳥は

いつからか一族に、番をもつ皇女が生まれなくなった。
最初のうちは、さほど問題にされなかった。

帝位を継ぐのは、男児。番をもつ女児が生まれずとも、皇位存続に支障はない。

が、それは一族の人数が半減してゆくことを意味していた。


一族のものであっても、番をもって生まれる子は、四〜五人に一人くらいという。
これはかなりの劣性遺伝だ。


いくら皇子を数多くもうけたとしても、番をもつ女性がいない。


番をもつ女児が生まれなくなって数百年を経ようという頃には、人々は口にこそ出さないが、ある予感を抱き始める。


番の一族の終焉———