籠のなかの小鳥は

蘇芳と昴は異母兄弟とのことだが、とかく反目しあうことが多い。
年齢は蘇芳が一つ上で当年十八歳、昴が十七歳だ。


「皇女が困っておいでではないですか。
我々は、そろそろおいとまするといたしましょう」
珀斗が見かねて声をかける。


たいてい、蘇芳が尊大なもの言いをし、昴が反発し、青波が揶揄し、珀斗がなだめる、という流れになるのだが。

ともかく個性も、そのまとう色目のように、はっきりと異なる四人だ。


また来るからな、という台詞を残して緋の衣をひるがえし、去ってゆく足音が遠ざかると、ほっと肩の力が抜ける。