籠のなかの小鳥は

めいめいが、己を意味する色を主張する。


「皆様の番(つがい)にくらべますと、見劣りして恥ずかしいかぎりでございます」

あわてて言葉をはさむ。
それは本心でもある。人を乗せて空を飛ぶほどの、皇子たちの番。


青龍(せいりゅう)
白虎(びゃっこ)
玄武(げんぶ)
朱雀(すざく)


それぞれが東西南北・青白黒赤・木水火風・春夏秋冬をつかさどる神獣の名を冠して生まれ出でた。

この国の趨勢をになうといわれている、彼らの番。
枢(くるる)がそれに見合うとは、どうしても思えない。


「たしかに大きさも力も比べものにならないが。朱雀も鳥で枢も鳥だ。そこに意味がある」

「どうだかな」

蘇芳と昴に流れる不穏な空気に、体感温度が下がる心地がする。