「あの子って、ときどき見えないなにか、まるで小さな動物と遊んでいるようなしぐさをしてるの。押し黙ってるくせに、こちらを見透かすような目でじっと見てくるのよ。気持ちが悪いったら」
そうこぼしていた養い親。
———すべて、もう遠くなってしまった。
うつむきくちびるを噛む小鳥の横顔を、昴が見つめる。
「・・・寂しくは、ございません。
女房たちがそばにおりますし、皆様方にご後見いただいて、こうしてなに不自由なく暮らしております。わたしには、枢(くるる)もいることですし・・・」
「そうそう枢に会わせてよ」
「あ、はい」
そうこぼしていた養い親。
———すべて、もう遠くなってしまった。
うつむきくちびるを噛む小鳥の横顔を、昴が見つめる。
「・・・寂しくは、ございません。
女房たちがそばにおりますし、皆様方にご後見いただいて、こうしてなに不自由なく暮らしております。わたしには、枢(くるる)もいることですし・・・」
「そうそう枢に会わせてよ」
「あ、はい」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)