籠のなかの小鳥は

「あの子って、ときどき見えないなにか、まるで小さな動物と遊んでいるようなしぐさをしてるの。押し黙ってるくせに、こちらを見透かすような目でじっと見てくるのよ。気持ちが悪いったら」

そうこぼしていた養い親。


———すべて、もう遠くなってしまった。


うつむきくちびるを噛む小鳥の横顔を、昴が見つめる。


「・・・寂しくは、ございません。
女房たちがそばにおりますし、皆様方にご後見いただいて、こうしてなに不自由なく暮らしております。わたしには、枢(くるる)もいることですし・・・」


「そうそう枢に会わせてよ」

「あ、はい」