「・・・お、おいでなさいませ」
ここへ連れてこられた当初は、自分で御簾をたくし上げて、いらっしゃいませと彼らを出迎えた。
四皇子と女房たちの唖然とした顔は、忘れられない。
本来であれば、身分の高い姫君は、御簾や几帳ごしに男性に対応するのものらしい。
決して顔は見せず、言葉もお付きの女房を介して交わすという徹底ぶり。
そんな伝言ゲームみたいな真似は、小鳥にはどうにももどかしく。
そもそも連れてこられたときにさらしている顔を、今さら隠すのも無意味ではあるまいか。
そのようなわけで、御簾内でじかに対面するようになったものの。
青波(せいは)にいわせると「興がそがれるものだなぁ」とのことだ。
女性とは、見えそうで見えない、届きそうで届かないところがいいのだとか。
ここへ連れてこられた当初は、自分で御簾をたくし上げて、いらっしゃいませと彼らを出迎えた。
四皇子と女房たちの唖然とした顔は、忘れられない。
本来であれば、身分の高い姫君は、御簾や几帳ごしに男性に対応するのものらしい。
決して顔は見せず、言葉もお付きの女房を介して交わすという徹底ぶり。
そんな伝言ゲームみたいな真似は、小鳥にはどうにももどかしく。
そもそも連れてこられたときにさらしている顔を、今さら隠すのも無意味ではあるまいか。
そのようなわけで、御簾内でじかに対面するようになったものの。
青波(せいは)にいわせると「興がそがれるものだなぁ」とのことだ。
女性とは、見えそうで見えない、届きそうで届かないところがいいのだとか。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)